TUBE -管- 1

tube 管 全体図 

title 【tube -管-】陶 ceramic 2014

 

TUBE -管-

多くの生命体は、管(くだ)の集合体であり伝達装置である。
管を伝う音の波は 共鳴を生み遠くまで伝わる。
その音は言葉になる前の衝撃を感じさせ、耳を当てれば増幅された音は聞く者の心まで届いてくる。

インスタレーション・彫刻としての空間芸術と、
音を生み出す~音楽~時間芸術を繋ぎ
自分の中に眠る生命のルーツが融合して出来た作品。

 

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この男は進むべき道を見い出したようだ。
単にフォルムとムーブマンそして質感のみに興味を抱いて、偶然を頼りにせず、
始めもなければ終わりもないこの循環する形にたどり着いた。
焼かれたチューブは彼の息によって重低音の響を奏で、管面の文様は脈打ち、火色の命が溢れ出す。
外界を取り入れ内在させ表出する形はモニュメンタル的特質を獲得しているオブジェとなった。
彼は時間と空間のせめぎ合いをたどってどこまでも存在の証を伝え行くのだろう。
どこに向かうにせよ彼の旅は続く。
はなむけとして、この男白砂勝敏君に西洋美術事典によるロートレックの作家評を贈りたい。
表現者としての彼の人柄、制作態度を思い浮かべれば少なからず納得できるものがあるのではないだろうか。
『彼はいかなる理論にもくみせず、いかなる芸術的、美術的運動の一員にもならず
みずから見、かつ理解したものの記録をなすその作品は 何らの批判的暗示も
いかなる憐れみ、感傷、非難、あてこすりも —– 含んでいない。』

名古屋芸術大学名誉教授 洋画家  十時孝好

 

 

 

 

title 【核-core】 陶 ceramic 2014

 

 

title 【陶器の太鼓ceramic hand drums】 陶 ceramic 2015

 

 

陶器の太鼓 ceramic hand drums 制作&演奏 白砂勝敏 performance Katsutoshi Shirasuna 2015