木彫刻・オブジェ Wood Sculptures Objet

作品タイトル 【惑星浄化樹木1】
一木彫 木彫刻 2012年制作
H:122cm W:15kg
第76回新制作展入選作品

作品タイトル【惑星浄化樹木2】
一木彫 木彫刻 2012年制作
H:86.5cm W:10kg
第76回新制作展入選作品

 

「生命の気圏」            K美術館館長 越沼正

白砂勝敏氏の2013年の新作木彫造形作品【黎明】では
以前にも増して多様な対比構造が螺旋状に連関している。
重厚・軽快、隆起・沈降、上昇・下降、直行・揺曳、尖・円・・・・・
素材の木と作家の気が、豪放磊落繊細細心に交感、輻湊、融合、開放し
一筋縄ではいかない生命の気圏を醸成している。
何と美の危険な誘惑に満ちた作品だろう。

※輻湊=ふくそう。多くのものが一箇所に寄り集まること。
※磊落=らいらく。快活で細かいことにこだわらないこと。

作品タイトル【黎明】
一木彫  木彫刻  2013年制作 楠
H202cm W93kg
第77回新制作展入選作品

 

「日本的樹霊性」                  K美術館館長 越沼正

写真が一瞬を切り取る芸術として成立して以来、絵画には時間(物語性) を取り込んだ表現を創出する道が見出された。味戸ケイコさんのいくつかの絵には、そんな時間性(物語性)が多分、本人の自覚無しに織り込まれている。

二十一世紀の美術は、絵画であれ、立体造形であれ、時間性(物語性)を 取り込んだものだ、というのが、私の考えであるが、昨晩見た白砂勝敏氏の 新作木彫造形作品(しるべ)は、その私の考えを具現化した作品の一例と思える。

ニメートル超の作品は、主軸となる胴体(?)部分と頭部、突き出し部の 三つの木材からなる。主軸=胴体部分の底部の丸いかたちは、女性性を思わせる。 そこから頭部に至る主軸=胴体部分は、焔(ほむら)の如く湧き上がる生命力の、 力強くしなやかな表情を見せている。その上部に見られる深い節穴が、 あたかも老成した樹霊の眼のよう。氏もそれを意識して、 そこは樹霊の顔のように彫り込んである。その上に冠のように接合された木と、 顔の反対側に接合された、横に突出する一メートルほどの象の牙あるいは犀の角、 のような野太い木は一体となって、三日月のような曲面を描いている。その牙、 角の如きかたちの突撃的な表情。斧一振りの迫力である。

最下部のさらりと見える女性的なかたち、節穴を中心とした老顔、 そしてぐいっと駆け下るような印象の勇壮男性的な牙あるいは角のかたち。 それらの主軸たる胴の、上昇する生命力。四つの表情がキメラ(キマイラ)のように 接合合体している。

これは日本武尊(ヤマトタケル)だ。
荒ぶる神。日本的樹霊性の新しい表現だろう。

作品タイトル【しるべ】
木彫刻 2014年制作   欅 檜 杉
H220cm W106cm  D104cm W120kg  
第78回新制作展入選作品

作品タイトル

【来訪者】

木彫刻 2012年制作 H24cm

作品タイトル

【冒険者】

木彫刻 2012年制作

作品タイトル

【想像の泉の守護像】

木彫刻 2012年制作 H40.8cm